近鉄ライナーズ |
20-32 | パナソニックワイルドナイツ |
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FULL TIME | ||||
6 | 前半 | 20 | ||
14 | 後半 | 12 | ||
詳細 |
レフリー:塩崎公寿(日本協会A1)
アシスタントレフリー:吉浦忠孝(日本協会A1) / 河野哲彦(日本協会A1) / 米谷大助(関西協会)
▶パナソニック 10ベリック・バーンズ
MEMBER
マッチサマリー
9月10日(土) 19:00キックオフ
近鉄ライナーズ 対 パナソニックワイルドナイツ戦が万博記念競技場で行われました。
「王者パナソニックワイルドナイツ」
昨シーズン前半20対13とリードして折り返したものの、後半に一挙4トライを奪われ終わってみれば27対47。実力の差を見せ付けられた相手。
試合に登録された23名のメンバーの内、日本代表キャップ保持者が11名も入る間違いなく日本のトップチームです。
その相手に対し、近鉄ライナーズはセットプレーで有利に立てるよう、マイケル・ストーバーク選手を4番で先発起用。トンプソンルーク選手をFL6番に配置、5番松岡選手も含めフォワードに190cmオーバーの選手を3人揃えたメンバー編成。
ライナーズ屈指のハードタックラー辻選手も今季初スタメンです。
春からチーム一丸となって積み上げてきたものと、この試合の為に準備してきたもの全てをぶつけ、近鉄ライナーズ特有の「チーム力」で対抗し、勝利を目指します。
【前半】
4分、前半開始早々、王者パナソニックの圧力のある攻撃を受けます。近鉄自陣ゴール前5mパナソニックボールラインアウト。小細工一切なし。左へ6フェイズしつこくフォワードのサイド攻撃を受けじわりじわりとゲインを許し、最後はパナソニック5番三上選手にインゴールへ押さえられます。べリック・バーンズ選手のゴールキックも決まり 0-7
さすがのパナソニックでしたが、もちろん近鉄もこのまま黙ってはいません。
自陣でのスクラムでしっかり相手を圧倒。パナソニックの反則を誘います。昨年との違いをまずここで相手に印象付けました。
10分、近鉄敵陣10mライン真ん中、パナソニックオフサイドの反則。近鉄ペナルティゴールを選択します。重光選手のペナルティゴール成功 3-7
13分、パナソニック10番バーンズ選手のドロップアウト、近鉄15番宮田選手がキャッチしそこからハイパントキック。チェイスをかける近鉄、しっかりと横一列で面をつくり12番ファインガ選手が得意の鋭いタックル。相手が倒れたところ、この日テイラー選手が負傷のため急遽スタメン出場となった13番吉川選手が素早くボールに絡みパナソニックがノットリリースザボールの反則。13番吉川選手、しっかりと自分の役割を遂行します。
近鉄ペナルティゴールを選択。重光選手のペナルティゴール成功 6-7
そこから約10分間の攻防、キックの応酬で少し後手にまわる近鉄、陣地の取り合いでパナソニックに有利に試合を進められます。24分、近鉄陣地に攻め込まれた場面、パナソニックは10番バーンズ選手、13番ナイヤラボロ選手、5番三上選手など強いプレーヤーにシンプルにボールを集めてきます。近鉄も懸命にタックルに入りますが、少しずつゲインを重ねられ最後は近鉄ゴール前ラックからパナソニック9番田中選手が持ち出し、後ろから走りこんできた8番トゥポ選手にボールが渡りトライを許します。バーンズ選手のゴールキックも決まり 6-14
その後、29分、33分とパナソニックにペナルティゴールを決められ 6-20
42分、近鉄13番吉川選手の好タックルから、パナソニックがノットリリースザボールの反則。ペナルティゴールを選択しますが、惜しくも外れスコアそのまま 6-20
~前半終了~
【後半】
3分、前半敵陣攻め込んでの反則やキック処理のミスで相手にボールを渡してしまう場面が多く中々敵陣で試合をさせてもらえなかった近鉄。ハーフタイムでしっかりと修正し後半での巻き返しをはかりたいです。
自陣22mライン付近マイボールスクラム、12番吉川選手が縦に一つポイントを作ります。そこから左へ展開。9番金選手→10番重光選手→15番宮田選手とボールが渡ったところへ11番南藤選手が素晴らしいアングルチェンジでパナソニックのディフェンスを切り裂きます!外にフォローについた15番宮田選手にもう一度ボールが渡りますが相手に掴まりポイントができます。そこでパナソニックがオフサイドの反則。8番ラトゥイラ選手がすぐさまタップキックでスタート、4番トンプソン選手にパス、できたラックからもう一度8番ラトゥイラ選手相手ディフェンスをなぎ倒すともう前には誰もいません。そのままトライ!!後半開始早々、流れるような攻撃で見事なトライ!まだまだ試合はここからだぞといわんばかりの近鉄。重光選手のゴールも決まり13-20。1トライ1ゴール差まで詰め寄ります。
10分、近鉄ハーフウェイラインから自陣に5m入ったところでオフサイドの反則。パナソニックがペナルティゴールを選択、ゴールは外れ13-20
その後スコア動かず一進一退の攻防、近鉄敵陣ゴール前5mまで攻め込む場面もありましたが、パナソニックの厚い壁が立ちはだかり、スコアすることができません。
そんな中での17分。この日トップリーグ通算100試合出場となる19番タウファ統悦選手が、4番ストーバーク選手に代わりグラウンドに登場。気合十分のタウファ選手。
22分、ハーフウェイライン、パナソニックのフリーキック、10番バーンズ選手の高いハイパントを13番ナイヤラボロ選手にキャッチされます。近鉄自陣22mライン、そこからまたもや3番ヴァルアサエリ愛選手、19番ヒーナン選手、2番堀江選手と強いランナーにボールが渡り、ゴール前5mの地点でのラック。最後はパナソニック12番森谷選手に近鉄ディフェンスの間に走り込まれトライ。バーンズ選手のゴールが決まり 13-27
28分、近鉄自陣22mパナソニックのキックを15番宮田選手がキャッチ、相手に掴まったところから左へ展開。9番金選手→10番重光選手→20番クック選手とパスをつなぎますが、コンタクトの場面でノックオン!そのボールをパナソニック16番坂手選手に拾われ、12番森谷選手→20番ホラニ選手→13番ナイヤラボロ選手へとボールをつながれそのままトライ。バーンズ選手のゴールは外れ13-32。
42分、13-32、このままでは終われない。近鉄この試合最後の攻撃は38分ハーフウェイライン付近マイボールスクラムからでした。
右へ展開12番ファインガ選手が一つポイントを作りもうひとつ右へ19番タウファ選手、左へ折り返したボールを22番三原選手が細かいステップで抜け出し18番才田選手へボールをつなぎます。今度は右へ19番タウファ選手→4番トンプソン選手→15番宮田選手へパスをまわし、グラウンド右端でポイント。そこからまた左へ、19番タウファ選手がもう一度まっすぐサイドアタック、敵陣22mまでボールを運びます。
できたラックの上を越えるように8番レプハ選手が抜け出し21番森選手の素早い球出し、23番井波選手にボールがわたりますが敵に掴まりラックに、さらに右へ左へと攻撃を繰り返しこの時点で11フェイズのアタック。会場に80分経過のホーンが鳴り響きます。
ここでパナソニック、オフサイドの反則、16番永下選手の早い仕掛けからさらにノット10mバックの反則を誘いゴールラインまであと5mのところ。そこから18番才田選手が突進!トライには届かずラックを形成、そこへ猛スピードで走りこんできたのが19番タウファ選手!スピードに乗ったままパスを受け、そのままゴールポスト中央へトライ!!この日一番の歓声が会場に響き渡ります!!
近鉄最後の意地のトライを、この試合がトップリーグ通算100試合目となるタウファ統悦選手が決めました!!三原選手のゴールも決まり 20-32
~試合終了~
近鉄ライナーズ 20-32 パナソニックワイルドナイツ
打倒「TOP4」を掲げ、本気で勝つ準備をし挑んだ試合でしたが僅かに力及ばず悔しい結果となりました。
しかし、セットプレーなど通用する部分もしっかり見えた試合、さらに修正を加えて次節に向けて準備をします。
試合はまだまだ続きます。打倒「TOP4」という目標をぶらすことなく、一つ一つ積み上げてさらに邁進していきます。
【監督記者会見コメント】
「本日は地元大阪で沢山のファンの皆様に応援していただき心より感謝申し上げます。そしてタウファ統悦選手がトップリーグ100試合出場という偉大な記録を達成したことを心より祝福いたします。本日はトップリーグ三連覇のパナソニックさんに4月から積み上げ努力してきたことを、全てぶつけるというかたちで試合に臨みました。選手達は最後まで今年のライナーズのラグビーを示してくれたと思います。残り12試合、まだまだトップリーグは続きますので、次節までにしっかりと自分達に矢印を向けて、常に近鉄のスタンダードを示せるように準備していきたいと思います。」
【豊田キャプテンコメント】
「統悦選手はこれまでの近鉄を引っ張ってきた偉大な選手です。そんな選手の記念すべき試合を王者パナソニックさん相手にこんな素晴らしいグラウンドでできたことはすごく良かったと思います。パナソニックさん相手に通用した部分をこれからさらに伸ばして、今後の試合に挑んでいきたいです。」
次節は9月17日14:00キックオフ 宮城県 ユアテックスタジアム仙台にてNTTコミュニケーションズとの一戦です!引き続き近鉄ライナーズへの御声援よろしくお願い致します!