東芝ブレイブルーパス |
51-14 | 近鉄ライナーズ |
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FULL TIME | ||||
34 | 前半 | 0 | ||
17 | 後半 | 14 | ||
詳細 |
試合映像(ダイジェスト)
レフリー:松本剛(日本協会A1)
アシスタントレフリー:大槻卓(日本協会A) / 川原佑(日本協会A2) / 鈴木賢
▶東芝 9小川高廣
マッチサマリー
12月17日(日)、残り2戦となったリーグ戦でレッドカンファレンス6位以上の可能性に賭け、埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で東芝ブレイブルーパスと対戦しました。
【前半】
ここ数試合、試合開始後すぐに相手にトライを許していることもあり、試合の入りが課題でした。しかし前半2分、SO野口の深めのキックオフからボールを回してフェイズを重ねていましたが、SO野口からのパスを東芝SH小川にインターセプトされあっさりと独走トライを許してしまいます。
さらに前半9分には、自陣22mライン内でアドバンテージを与えると、相手のキックパスからのこぼれ球をCTBカフイにボールを奪われて、2トライ目を献上します。
熊谷名物である強風が、前半は風上。それを利して前節から改善されつつあったアタックでなんとか状況を打開しようと試みますが、東芝のディフェンスの上がりが早く、強烈なプレッシャーを受ける場面が目立ちます。相手ディフェンスの選手に先にパスコースに入られ、選択肢が少ない中でのアタックを強いられ、攻めつつも後ろに下げられる展開が続いてしまいます。自らの強みであるスクラムでも、東芝の強さとうまさに後手を踏み、ペナルティーを犯すなど攻め手がありません。
14分には自らのパスミスからボールを奪われ、さらに東芝のプレッシャーに対抗することができず、ずるずるとディフェンスラインを下げられます。最後はSH小川にこの日2つ目のトライを奪われます。
その後も19分にはCTB松延、28分にはWTB宇薄に、38分にはPR湯原に立て続けにトライを許し、FWとBKが一体となってアタックを繰り出す東芝に前半だけで6トライを奪われます。ライナーズはほとんどボールを持つことができず、少ないアタックでもミスが頻発し、東芝にボールを奪われてピンチを作り、0-34と大差をつけられて前半が終了しました。
【後半】
後半のスタートから、王、才田、佐藤を投入して立て直しを図ります。それが功を奏したのか後半8分、ハーフウェイライン付近のスクラムでプレッシャーを与え、ペナルティーを得るとそのまま素早く展開し、FBマシレワがディフェンスを突破。華麗なステップと鮮やかなスピードでインゴールへ走り込み、この日初めてのビッグゲインでトライを奪います。SO野口のコンバージョンも成功して、7-34。
さらに、FWでも相手にプレッシャーを与えて東芝のアタックをスローダウンさせ、前半のように後手を踏むことが少なくなります。ゴールラインを背にしたディフェンスでも、ボールを奪い返し、敵陣深くまでCTBアーウォンが攻め上がるなど、勢いが増してきます。
29分、敵陣のラックでターンオーバーすると、途中出場のSH森が素早くパスアウトしてNO8イオプアソへ。うまくゲインした後にFBマシレワがここでもうまくディフェンスを外し、残りの30mを走りきって、この日2つ目のトライを奪います。コンバージョンも成功し、14-34と追い上げます。
さらに点差を詰めたいところでしたが、東芝が日本代表LO大野、FLリーチを投入すると再び後手に回ることが多くなります。後半30分すぎから途中出場のSH藤原、CTB石井に連続して3本のトライを献上。結局14-51と今シーズン最多失点で試合を終えました。
3勝9敗となりカンファレンス最下位が確定しました。6試合勝利から遠ざかっていますが、次のコカ・コーラ戦に勝ち、順位決定トーナメントへ弾みをつけたいと思います。引き続きご声援をよろしくお願いします。
坪井監督コメント
「初めに本日の試合に際しまして、埼玉県協会をはじめ関係者の方にお礼申し上げます。先週の神戸戦から良い準備をして臨みましたが、開始早々にインターセプトをされ、前半はその流れを引きずってしまいました。後半はズルズルと流されず、チームのディフェンス・アタックシステムを局面局面で示せた事は今後に繋がるポジティブな事です。ラグビーはベースにメンタルがあります。次のコーラ戦では体を張る『戦う姿勢』を80分間示したいと思います」
樫本キャプテンコメント
「本日はこのような素晴らしい会場で試合をさせていただき、有難うございました。東芝さんのアタックは想定内でしたが、前半序盤のフィジカルバトルで後手に回りました。スクラムでも手ごたえはあったのですが、こちらの強みを上手く消されました。結果はしっかりと受け止め、次戦に向けて『メンタル』の部分から変えていきたいと思います」