近鉄ライナーズ |
36-20 | コカ・コーラレッドスパークス |
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FULL TIME | ||||
15 | 前半 | 12 | ||
21 | 後半 | 8 | ||
詳細 |
試合映像(ダイジェスト)
レフリー:小川朋弘(日本協会A1)
アシスタントレフリー:真継丈友紀(日本協会A1) / 丸山智一(関西協会) / 吉田庸平(関西協会)
▶近鉄 1山口知貴
マッチサマリー
12月24日(日)、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場にてコカ・コーラレッドスパークスとの試合に臨みました。
8月に始まったトップリーグも、いよいよリーグ戦最終節。前節の敗戦でカンファレンス内の最下位が決定したライナーズですが、トップリーグに残留するためにも1月の順位決定トーナメントに向けて内容のある勝利を収めたいところです。
【前半】
ほぼ無風のなか、11時30分にライナーズのキックオフで試合が始まりました。ここ数試合は開始直後の失点が続き、試合の入りが課題でしたが、SO野口の深めのキックからしっかり前に出てコカ・コーラのアタックを敵陣へ釘付けにします。アタックに転じてからもセットプレーを中心に押し気味にプレーを続けます。特にスクラムではコカ・コーラを圧倒し、優位に試合を進めます。
9分にはスクラムで得たペナルティからSO野口のPGで3点先制し、課題だった試合の入りはクリア。しかし、トライになかなか結びつけられません。
その後もほとんどの時間を敵陣でプレーしていましたが、22分、密集からターンオーバーされると、そのままライン側を一気に突破されてトライを奪われ、3-7と逆転されます。さらに25分にも敵陣でのターンオーバーからトライを献上して、3-12。敵陣へ攻め込みながらミスからあっという間に失点し、連敗中ゆえの悪い流れをなかなか断ち切れません。
しかし、ここからスクラムを軸に反撃を開始します。32分、敵陣のゴール前で何度もスクラムで圧倒。コカ・コーラFL桑水流にシンビンが出ると、もう一度スクラムを選択。完全に押し勝ってゴールラインへ迫ると、No.8イオプアソがサイドアタックからトライ寸前まで迫り、さらにSH金が素早くラックからインゴールへ持ち込み、待望のトライを奪います。SO野口のコンバージョンも成功して、10-12。
41分にもゴール前の左スクラムから右へ展開し、WTB森田がタックルされながらもボールをグラウンディングしてトライ。コンバージョンは失敗しますが、15-12と逆転して前半を終了します。
【後半】
後半に入っても、SO野口、FBマシレワのキックを中心に敵陣に入りますが、ホールディングの反則を続けてしまい、5分にPGで15-15の同点に追いつかれます。それでもスクラムで確実にリズムを作っていき、敵陣に入ってからはラインアウトからのモールで大きく前進します。
後半8分、敵陣でのマイボールラインアウトで呼吸が合わないながらもトンプソンのスーパーキャッチからモールでゴール前へ。ラックからのパスが多少乱れたものの、最後はLO松岡が飛び込んでトライを奪います。コンバージョンも決まって、22-15。
さらに18分にもゴール前のスクラムから展開し、PR浅岡が飛び込んでトライ。29-15と点差を広げます。
今シーズン初となる3トライ差以上のボーナスポイント獲得が期待されましたが、後半30分に自陣のコカ・コーラボールラインアウトから1トライを返され、29-20とされます。
それでも38分に途中交代のSO重光が独特のステップから抜け出してトライを奪って36-20とし、このまま試合終了。
ボーナスポイントは獲得できませんでしたが、10月1日の第6節宗像サニックス戦以来となる勝利を掴みました。
原点に帰り、キックとセットプレーそしてモールで優位に立って5トライを奪いました。スクラム時のボールキープなどの課題が残りましたが、順位決定トーナメントに向けて改善していきます。引き続きご声援よろしくお願いします。
坪井監督コメント
「本日のトップリーグ開催にあたり、愛知県協会始め関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
リーグ戦の最終戦、そして今年最後のゲーム。日頃の個人の努力を、家族・ファン・会社の方々その他支えてくださる皆様に、プライドと闘争心を持って80分間ピッチで見せようと臨みました。
我々の武器であるセットピース、スクラム・モールで大きなプレッシャーを相手に与えて優位に立てたことが勝因です。また、我慢が必要な局面で日頃のハードワークを生かし、コーラさんを上回れたのが結果に繋がったと思います。ピッチで身体を張ってくれた樫本キャプテンを始め、選手に感謝したいです。
次の順位決定トーナメント(対サニックス)も、しっかり努力して今回以上のベストを尽くした準備をして臨んでいきたいと思います」
樫本キャプテンコメント
「本日はありがとうございました。試合前から『FWで相手を圧倒しよう』と話していました。それは実行できたと思います。FWからプレッシャーをかけて、チームに勢いをつけることができました。ただ、単純なミスからターンオーバーされてトライを奪われるのはシーズンを通して同じで、今日もそれが出てしまったと思います。年明けのトーナメントではそこを必ず修正したいと思います」