近鉄ライナーズ |
8-29 | 宗像サニックスブルース |
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FULL TIME | ||||
3 | 前半 | 3 | ||
5 | 後半 | 26 | ||
詳細 |
試合映像(ダイジェスト)
レフリー:梶原晃久(日本協会A1)
アシスタントレフリー:加藤真也(日本協会A) / 浅田幸臣(関西協会) / 辻原大吾
マッチサマリー
1月6日(土)、パロマ瑞穂ラグビー場(愛知)にて総合順位決定トーナメント第1節が行われました。リーグ戦を4勝9敗、レッドカンファレンス8位で終えたライナーズは、ホワイトカンファレンス7位の宗像サニックスと対戦。勝てば自動降格は回避となる重要な一戦です。リーグ戦を終えてから2週間、準備を重ね必勝を期して臨みました。
【前半】
SO野口の深いキックオフで試合開始。ボールを動かしBKの走力でトライを獲りにくる宗像サニックスに対し、ライナーズはチームが一体となった前に出るタックルで、前進を阻みます。アタックのテンポも良く、確実なボールキャリーで何度もチャンスを作ります。ミスからスコアには至りませんでしたが、それもチャレンジしてのもの。攻め込まれてもルーズボールに素早く対応するなど、課題の一つである「試合の入りの集中力」は、コカ・コーラ戦に引き続きクリアし、悪くない流れの序盤でした。
しかしその後は不用意なペナルティが多く、波に乗ることができません。前半14分、宗像サニックスにテンポ良くアタックされ、自陣22m内のラックでハンドの反則。PGを決められ、0-3と先制を許します。
絶対に優位に立ちたかったスクラムでも互角で、ペナルティを犯すなど後手に回るシーンが目立ちます。ラインアウトの精度も低く、マイボールをキープできないこともしばしば。エリアに関係なく競ってくる宗像サニックスのラインアウトディフェンスにチームのリズムを乱されます。
前半35分にSO野口のPGで3-3の同点としますが、このままのスコアで前半終了。結局前半は攻めながらも要所で宗像サニックスのディフェンスに阻まれてトライには至りませんでした。また、ペナルティが前半だけで5つ。後半に向け修正が必要です。
【後半】
後半にチームの規律を修正できるかが課題でしたが、またも後半3分に自陣でペナルティ。PGで3-6とされます。
すぐに反撃したいところでしたが、修正したかったセットプレーでも、後手に回り続けます。ラインアウトで確実にキャッチしても相手のモールディフェンスに上回られ、前進を阻まれます。度々モールアンプレアブルとなり、攻撃権を献上してしまいます。ライナーズの強みであった、セットプレーとドライビングモールで相手に対応され、徐々に攻め手を欠く展開になります。
そして後半11分、自陣でターンオーバーを許し、ボールを展開されると左ライン際を一気に攻め上がられます。なんとかFBマシレワが戻ってタックルしますが、ここでハイタックルを犯してしまい、シンビンに。PGを決められ、3-9。
ライナーズが1人欠いた状況に対し、前半キックを多用していた宗像サニックスがボールを激しく動かし始め、度々相手BKにゲインを許します。ライナーズも良いタックルでなんとか耐えていましたが、25分、薄くなったディフェンスをCTBエスターハイゼンに抜かれて、この試合初トライを献上。コンバージョンも決まって3-16。
スコアが大きく動き始め、両チームが激しくメンバーを入れ替えますが、ライナーズはこの後も反則を繰り返し(結局後半も8つのペナルティ)、流れを変えることはできませんでした。その後も1トライ1ゴール2PGを許し、3-29。
なんとか後半35分に、WTBアーウォンのトライで5点を返しますが、時すでに遅し。結局8-29で試合終了。
必勝を期して臨んだ試合でしたが、相手に準備で上回られて完敗。これでトップリーグ残留に後がない状況に追い込まれました。次の総合順位決定トーナメント第2節のNTTドコモ戦は、自動降格回避をかけた絶対に負けられない試合となります。どうかご声援のほど宜しくお願いします。
坪井監督コメント
「今シーズン3度目となる瑞穂でのゲームでしたが、開催に際し、愛知県協会始め関係者の皆様、昨年に引き続き年始から有難うございました。
今週しっかりと良い準備ができましたが、規律の部分でペナルティが多かった事と、ボールキャリーの質でリズムを掴むことができませんでした。
グラウンドに立ったメンバーは全力で身体を張ってくれました。一日前のメンバー外練習も次の準備の為にエナジーを持って選手達は取り組んでくれました。
サニックス戦、チームが今まで積み上げてきたものをグラウンドで示せなかったのは、私の責任です。次戦のドコモ戦では、シンプルに強みを出して、積み上げてきた努力をすべてぶつけます。応援に来ていただいた方に『感動』していただける、最後まで立ち続けて戦い抜く姿勢を示したいと思います。
近鉄ライナーズを支えてくださる全ての方に応えるため、近鉄グループのシンボルチームとして、近鉄ラグビー部の誇りにかけて、全身全霊で戦います」
樫本キャプテンコメント
「本日は有難うございました。サニックスさんのアタックに対して前半に出た課題を後半修正できませんでした。ペナルティについても、試合前からチーム全体で『気を付けよう』と話していたのですが、何度やったか分からないくらい同じことをしてしまいました。今のままでは次の試合も同じことになってしまうので、本当にチームで徹底したいと思います」