近鉄ライナーズ |
61-14 | マツダブルーズーマーズ |
||
FULL TIME | ||||
19 | 前半 | 7 | ||
42 | 後半 | 7 | ||
試合映像(関東ラグビーフットボール協会)
レフリー:北村浩士
アシスタントレフリー:木村正彦 / 金城学 / 堀田三智一
マッチサマリー
トップリーグ復帰は最低限の目標。2018年のライナーズ公式戦は、トップチャレンジリーグからはじまります。
初戦は、マツダブルーズーマーズと三重県・三重交通Gスポーツの杜鈴鹿にて、14時から。遠方から来てくださった熱心なライナーズファンの声援を背に受けて、SO野口のキックオフで「トップリーグ復帰」に向けた戦いが始まります。
初戦のテーマは”ライナーズのスタイルをしっかり出して行くこと”でしたが、試合の入りは全く自分たちのスタイルを出せません。
相手の動きに合わせて自分たちがプレーをしてしまう、いわゆる受ける状態で時間が進みます。
自らアクションを起こすのではなく、相手の動きに合わせてリアクションでプレーするため、常に後手に回った前半3分。自陣でのディフェンスで、マツダの14ワラブカが足にかけるとボールはインゴールへ。そのまま抑えられて先制トライを献上します。コンバージョンも決まって0-7に。
思わぬトライを奪われてチーム全体が目を覚まさなければなりませんが、ここからも今ひとつピリッとしません。
なんとか前半13分に、ゴールライン目前マイボールスクラムで完勝すると、No.8イオプアソが持ち出してSHローレンス、FBマシレワと渡りトライ。ライナーズ今シーズン初トライは、頼れるトライゲッターのNo. 1ステップから生まれます。
コンバージョンも決まって7-7。
22分にはSHローレンスのチャージから得た敵陣ゴールライン目前のマイボールスクラムで、先程と同じようにグッと押し込んで今度はNo.8イオプアソがサイドを潜り込んでトライ。12-7とします。
続けて25分、敵陣深くのラインアウトから順目にアタックすると、左外に待っていたFBマシレワへ。外のWTBオリビエを残しながら、パスダミーを入れる冷静さを見せてしっかりトライを奪います。これで19-7、トライラッシュの期待が膨らみます。
ところが、この後は決定機を作ることができません。逆にマツダにペースを握られる時間もありつつ、なんとか耐えて19-7のまま前半を終えます。
スクラムは完勝。しかし、ラインアウトに不安が残り、近年課題だったBKの連携も不透明。唯一の明るい要素はルーキーで開幕スタメンを勝ち取ったPR石井のパフォーマンス。点差的にも内容的にも不安な状況で後半を迎えます。
メンバーチェンジなしでスタートした後半、ここでもトライを先に奪われます。後半3分にラインアウトからラックを作られ、サイドを押し込まれ被トライし19-14。またも自ら動けず、相手の動きに合わせてしまいます。
10分にスクラムトライで26-14となんとか突き放すも、ボールを回すとなかなか前に出られません。逆に自陣深くでディフェンスする場面もあり、自分たちのペースとは言い難い時間が過ぎていきます。
ようやくマツダに疲れが見え動きが鈍って来た23分、ラインアウトからスタートし、コンタクトで各々が前に出てプレッシャを与え、ボールキャリアの近くにランナーが複数立って相手のディフェンスを撹乱。SO野口が左にギリギリのパスをFBマシレワに通してWTBオリビエがサポートに着きながらトライ。チーム一体となってトライを奪います。
28分には、SH金がレフリーの影を利用するようにスクラムサイドを抜けると斜めに走り込んだCTB森田にパス。変則的な動きにマツダディフェンスは対応できず、CTB森田は一気にゴールライン目前に迫ります。一旦ラックができるも、SO野口がLOストーバークにパスアウトするかに見せて、外から走り込んだFBマシレワにパスをしてトライ。
続く30分は、自陣10mライン付近からFBマシレワが個人技で敵陣22mライン付近までゲイン。サポートしたLOストーバークに渡して連続トライ。エンジンの違いを見せて、47-14と試合を決めます。
さらに40分には急遽FLで出場した中村が見事なボディコントロールでトライを奪い、54-14。
最後はスタンドからの声援に応えるように、SO重光のロングキックパスをWTB島へ通してトライを奪取。62-14でシーズン初戦を終えました。
最終スコアは大差での勝利でしたが、自分から動けない悪い癖は治らず、自らのスタイルを体現することはできませんでした。最後20分ではいいプレーも多く見られましたが、相手のワークレートが落ちた時間帯だったことを忘れてはいけません。
12月23日の入替戦に向けて、チームスタイルを築き上げるシーズンにすべく努力していきます。
今シーズンもなお一層のご声援、よろしくお願いします。